定期検診が虫歯・歯周病を防ぐ理由について
2025/09/02
■歯のクリーニングの重要性!定期検診が虫歯・歯周病を防ぐ理由
皆さん、こんにちは!
札幌市中央区の宮の森シュウデンタルオフィスです。
虫歯や歯周病を防ぐには、毎日の歯みがきが大切です。しかし、どんなに丁寧に磨いていても、自分では落としきれない汚れや歯石がたまってしまうことがあります。そこで重要なのが「歯のクリーニング」と「定期検診」です。
本コラムでは、歯科医院で行う歯のクリーニングの内容や、虫歯・歯周病予防にどのような効果があるのかを詳しくご紹介いたします。大切な歯を守るための参考になれば幸いです。
▼歯のクリーニングとは?
歯科医院での「歯のクリーニング」は、専門的な器具と技術を使って、普段の歯みがきでは落とせないプラーク(歯垢)や歯石、着色汚れなどを取り除く処置です。クリーニングは「プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング(PMTC)」とも呼ばれ、歯科衛生士や歯科医師が行います。
具体的な流れとしては、まず歯や歯茎の状態をチェックし、歯垢・歯石の付着具合を確認します。その後、専用の器具を使って歯石を除去し、歯の表面を滑らかに磨き上げていきます。必要に応じて、フッ素塗布や歯みがき指導なども行います。これらの処置を通じて、お口の中を清潔に保ち、細菌の繁殖を防ぐことができます。
歯の定期検診では、クリーニングに加えて虫歯や歯周病の早期発見にもつながるチェックを実施します。特に歯周ポケットの深さの測定や、咬み合わせの確認、粘膜の状態の観察など、トータルでお口の健康を診ることが大きな特徴です。
▼歯のクリーニングによる虫歯・歯周病予防の効果
1. プラーク除去で虫歯を予防
虫歯は、プラーク内の細菌が糖分を分解して酸を出し、歯の表面を溶かすことで進行します。プラークは歯みがきだけでは完全に除去するのが難しく、特に奥歯や歯並びが複雑な部分、歯と歯のすき間などには残りがちです。
歯のクリーニングによって、これらのプラークを徹底的に除去することで、虫歯の原因菌の繁殖を防ぐことができます。また、初期の虫歯が見つかった場合には、早期に対応できるため、進行を抑えることにもつながります。
2. 歯石除去で歯周病を予防
歯石は、プラークが唾液中のミネラルと結びついて硬化したもので、放置すると歯茎に炎症を起こし、歯周病の原因となります。歯石の表面はザラザラしており、細菌が付着しやすいため、炎症が慢性化しやすくなります。
クリーニングでは、歯茎の上にある「縁上歯石」や、歯茎の中に隠れた「縁下歯石」を専用の器具で取り除くことで、歯周病のリスクを大幅に減らすことが可能です。歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けて歯がグラつく原因にもなるため、早期のケアがとても重要です。
3. 子どもの虫歯予防にも効果的
お子様はまだ歯みがきが不十分なことが多く、虫歯になりやすい傾向があります。特に乳歯はエナメル質が薄いため、虫歯の進行が早いことが特徴です。定期的なクリーニングにより、汚れを落とすだけでなく、歯の表面を強化するフッ素塗布も受けることができるため、虫歯予防に非常に効果的です。
また、定期検診では永久歯の生え変わりのチェックや、咬み合わせの状態も確認できるため、将来的な歯並びや噛み合わせのトラブルを早めに把握することができます。
▼まとめ
歯のクリーニングは、虫歯や歯周病の原因となるプラークや歯石を除去し、お口の健康を守る大切な予防処置です。定期的にクリーニングと検診を受けることで、症状が進行する前に異常を発見し、早期対応が可能となります。患者様一人ひとりの大切な歯を守るためにも、日々のセルフケアに加えて、プロによるケアを取り入れていきましょう。定期検診を習慣にすることが、将来の健康な歯につながります。